検診項目と基準値

身長・体重

検査内容

身長と体重で肥満度を判定

身長と体重を測定して肥満度を出し、肥満、やせを判定します。肥満と判定されたら、特に症状が出なかったり、他の検査データに異常がない場合でも、できるだけ適正体重に近づけるようにしましょう。一方、やせと判定された場合、特に短期間で大幅に体重が減ったときは、がんや糖尿病などの病気が隠れていることがあります。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【肥満の場合】
高血圧、動脈硬化、脂肪肝、胆石症、痛風

【やせの場合】
甲状腺機能亢進症、悪性腫瘍、糖尿病

基準値

腹囲 85㎝未満
BMI 18.5~24.9
肥満度 +10.0~-10.0%

視力検査

検査内容

視力計(視力検査表)で視力を測定します。

裸眼視力または眼鏡やコンタクトレンズを使用したときの矯正視力のどちらかを測定します。
★異常が指摘された場合は、一度、眼科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
近視、乱視、遠視

基準値

裸眼(右・左) 0.7以上
矯正(右・左) 0.7以上

聴力検査

検査内容

オージオメーターで音を聞き取れるかどうかで調べます。

外部の音をできるだけ遮断した状態で耳にレシーバを当て、オージオメーターという測定器から発せられる音を聞き取れるかどうかで調べます。また、会話を聞き取れるかで測定する会話法での方法もあります。
★異常が指摘された場合は、一度、耳鼻科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
中耳炎、先天性難聴、耳下腺炎、ウイルスの感染症

基準値

所見なし

血圧測定

検査内容

高血圧・低血圧のチェックをします。

心臓は、全身に血液を送り出すポンプの役割をしています。この血液を送りだすときに血管の中に加わる圧力を血圧といいます。心臓が収縮して血液を押し出すときを「収縮期血圧(最大血圧)」、心臓が拡張して血液が入り込んだときを「拡張期血圧(最小血圧)」といいます。血圧は、計測するときのいろいろな条件で変動します。1~2度の測定で正確な血圧値を出すのは難しいともいえますが、できるだけ安定した状態で受けましょう。
★異常が指摘された場合は、一度、循環器科をご受診ください。

【高値の場合、疑われる病気】
高血圧症、肥満、高脂血症、動脈硬化、腎臓や内分泌の病気

【低値の場合、疑われる病気】
本能性低血圧症、心不全、大出血、貧血

基準値

収縮期血圧 129mmHg以下
拡張期血圧 84mmHg以下

診察

検査内容

からだの状態を外側から探ります。

問診:頭痛・腰痛・動悸・せきなどの自覚症状がないか、いままでの病歴について、飲酒量・喫煙量などの生活習慣について、医師が聞き取りして、健康状態の判断材料とします。

視診・触診・聴診など:医師による全身の視診、胸部の聴診、腹部の触診などを行うことによって、からだの状態を外側から探ります

基準値

異常なし

心電図検査

検査内容

心臓の機能を波形でチェックします。

心臓の筋肉が収縮するときに発生する電気(神経の興奮)をとらえて、その変化を波形のグラフに記録したものです。心筋の異常やリズムの乱れ(不整脈)、心肥大、冠状動脈(心臓をとり巻いて心筋に酸素や栄養を与える血管)の様子などが判定できます。
★異常が指摘された場合は、一度、循環器科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
不整脈、心肥大、狭心症、心筋梗塞、先天性心疾患

定期健康診断で異常になった場合は、負荷心電図やホルター心電図を行います。

□負荷心電図
階段の昇降や自転車のペダルをこぐなど一定の運動を行い、心電図を記録する方法です。運動による負荷を加えることで、安静時には発見しにくい狭心症など虚血性心疾患の診断に役立ちます。

□ホルター心電図
不整脈や狭心症などの病気では、発作がおさまれば心電図上に異常があらわれません。そこで、携帯型の心電計を装着して心臓の状態を24時間記録することで安静狭心症や不整脈などを調べます。

基準値

異常なし

胸部レントゲン検査

検査内容

エックス線撮影で肺の異常を調べる

エックス線とは放射線の一種で、空気や脂肪は通過し、骨や筋肉には吸収されるという性質があります。これを利用し濃淡のコントラストによって、体内の様子をフィルムに写し出すことができます。異常陰影が出た場合は、その広がり具合や部位、濃度、境界などが問題となります。また、この検査で、心臓の大きさ、位置、形なども観察できます。
★異常が指摘された場合は、一度、呼吸器科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
肺結核、肺炎、気管支炎、肺がん、肺気腫、肺線維症

基準値

異常なし

尿検査

尿たんぱく

検査内容

腎臓病発見の手がかりに

尿の中にたんぱく質が含まれているかどうかを調べる定性検査と、たんぱく質がどのくらい出ているかを調べる定量検査の2つを行います。健康な人では、定性検査では陰性(-)、定量検査では5~10mg/dlぐらいとみられています。
★異常が指摘された場合は、一度、泌尿器科もしくは内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
尿路結石、糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、尿路結石、腎盂腎炎、妊娠中毒症、腎臓がん、膀胱がん

基準値

(-)

尿糖

検査内容

糖尿病発見の手がかりの1つ

尿中に糖がでているかどうかを調べる検査です。血糖値が基準値を超えたころから尿糖が出るようになります。なお、血糖値が高くなくても、尿に糖が出やすい体質があります。これを腎性糖尿といいます。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
糖尿病、腎性糖尿病、肝疾患(妊娠やステロイド剤の長期服用で陽性となることがあります)

基準値

(-)

尿潜血反応

検査内容

尿中の赤血球の有無を調べる

試験紙によって、尿中に血液が混入しているかどうかを調べる検査です。肉眼ではわかりにくい微量の血液も発見することができます。健康な人でも、激しい運動後や、長時間、寒さにさらされたあとに陽性となることがあります。また、月経中は血液が混じることがあるので、検査前に伝えておく必要があります。
★異常が指摘された場合は、一度、泌尿器科もしくは内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
糸球体腎炎、膀胱炎、尿道炎、腎盂腎炎

基準値

(-)

尿ウロビリノーゲン(定性)

検査内容

尿中の量で肝臓や胆道の異常をチェック

ウロビリノーゲンは、胆汁に含まれているビリルビン(胆汁色素)が腸内細菌によって分解されてできる物質です。その大部分は便で排泄されますが、少量で血液中に吸収されて尿とともに排泄され、残りからは腸から吸収されて尿とともに排泄され、残りからは腸から吸収されて肝臓に戻り、胆汁の成分になります。尿中のウロビリノーゲンの増減を調べれば、肝臓や胆道系の異常を知ることができます。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【陽性(+)の場合】
肝臓障害、赤血球が壊れる病気(溶血性黄疸など)、がんこな便秘、薬剤の影響

【陰性(-)の場合】
胆石、胆道閉鎖、抗生物質の大量投与

基準値

(±)

尿沈渣

検査内容

尿中の固形物の種類と量を調べる

尿沈渣とは、尿を試験管にとって遠心分離器にかけ、管の底に沈殿している固形成分の種類と数を調べるものです。尿たんぱくなどで異常が出た場合に、されに詳しく調べるために行われます。

□円柱・・・・・腎臓のなかで尿がつくれらるときに尿の流れが悪くなり、たんぱく質などが円柱状に固まったものをいいます。
□上皮細胞・・・・・尿路の上皮がはがれ落ちてきたもので、尿中に混じっていることがあります。
★異常が指摘された場合は、一度、泌尿器科もしくは内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《赤血球が多い》
腎臓や尿路の炎症・結石・腫瘍・白血病・紫班病・血友病
《白血球が多い》
腎臓や尿路の感染・炎症・白血病
《円柱が見られる》
腎炎、高血圧、心不全
《上皮細胞が見られる》
腎臓や尿路の炎症

基準値

尿PH 5.0~8.0
尿比重 1.005~1.030
沈渣赤血球 4個以下/毎視野
沈渣白血球 4個以下/毎視野

便検査

大腸ガン

検査内容

大腸ポリープの早期発見に不可欠

消化管からの出血の有無を調べる検査で、肉眼では見えない微量の出血(潜血)を化学的に検出することができます。消化管のどこかに出血があれば陽性(+)になります。大腸がんの早期発見として大変有効です。
★異常が指摘された場合は、一度、消化器科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、痔

基準値

(-)

採血(脂質)

総コレステロール(T-cho)

検査内容

高値なら動脈硬化の危険信号

コレステロールが多くなりすぎると、動脈の内側に沈着して動脈硬化を引き起こし、高血圧や心筋梗塞、脳卒中の原因になります。しかし、コレステロールは体の細胞の構成に欠かすことができず、また性ホルモンや脂肪の消化を助ける胆汁酸の材料にもなります。したがって、多すぎず、少なすぎず、ほどほどに保つのがよいわけです。コレステロールは食べ物からとる以外に、肝臓でもつくられるため、肝硬変などで肝細胞が破壊されるとコレステロール値は低下します。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《高値の場合》
高脂血症、動脈硬化症、糖尿病、ネフローゼ症候群、甲状腺機能低下症
《低値の場合》
肝硬変、劇症肝炎、甲状腺機能亢進症

基準値

149~199mg/dl

中性脂肪

検査内容

脂肪肝や動脈硬化をチェック

中性脂肪は、エネルギー源として肝臓でつくられ、利用される脂肪の一種です。余分なエネルギーは、ほとんど中性脂肪の形で蓄えられます。しかし、蓄えが多くなりすぎると脂肪肝や肥満の原因となります。肥満になると、脂肪組織から中性脂肪が放出され、血中の中性脂肪が増加すると、いわゆる「血液ドロドロ」の状態となり、動脈硬化の原因になります。また、中性脂肪が増えると、善玉(HDL)コレステロールが低下します。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《高値の場合》
アルコール・糖分・脂肪のとりすぎ、高脂血症、糖尿病、肥満症、脂肪肝、甲状腺機能低下症
《低値の場合》
肝臓病、甲状腺機能亢進症、アジソン病

基準値

30~149mg/dl

HDLコレステロール

検査内容

動脈硬化を防ぐ善玉コレステロール値を調べる

HDLコレステロールは、血管壁に付着した余分なコレステロールを回収して肝臓に運び戻します。動脈硬化を防ぐ働きをすることから、「善玉コレステロール」と呼ばれています。HDLコレステロールは、喫煙、運動不足、肥満などが原因で低くなり、動脈硬化の原因になります。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《高値の場合》
高ければ高いほどよい
《低値の場合》
動脈硬化、高脂血症、糖尿病、肝硬変、狭心症、心筋梗塞

基準値

40mg/dl以上

LDLコレステロール

検査内容

高値の場合、動脈硬化を促進する

LDLコレステロールは、コレステロールを血管壁に蓄積させ、動脈硬化の直接の原因となるので「悪玉コレステロール」とも呼ばれています。この検査により、動脈硬化の進行を推測することができます。なお、「総コレステロール-HDLコレステロール値-(中性脂肪値÷5)」でもLDLコレステロールの値は算出できます。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《高値の場合》
高ければ高いほどよい
《低値の場合》
動脈硬化、高脂血症、糖尿病、肝硬変、狭心症、心筋梗塞

基準値

60~119mg/dl

採血(肝機能)

AST(GOT)、ALT(GPT)

検査内容

肝臓の働きをチェックする代表的な検査

AST、ALTは、肝臓の細胞に多く含まれる酵素で、肝臓が障害を受けると、肝細胞から血液中にもれ出てきます。ASTは心筋や骨格筋にも含まれており、これらに障害を受けても高くなります。 ALTは、ほとんどが肝臓にあるため、ASTとALTの検査値を比較することで、病気の種類を推測することができます。また、ALTが高値を示す場合は、一度C型肝炎ウィルス検査を受けることがすすめられています。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《高値の場合》
肝疾患(AST、ALTともに高い)
  急性肝炎、慢性肝炎、脂肪肝(ALTのほうが高値)
  肝硬変、肝臓がん、アルコール性肝障害(ASTのほうが高値)
□心筋梗塞、多発性筋炎、溶血性貧血(ASTが主として高値になる)

基準値

GOT:30IU/l以下
GPT:30以下 IU/l

γ-GTP

検査内容

アルコール性肝障害発見の手がかりに

γ-GTPは、肝臓の解毒作用に関係する酵素で、特に過度の飲酒で検査値が上昇する特徴があり、アルコール性肝障害の診断に用います。また、長期間の向精神薬の服用や、胆汁の流れが悪くなる閉塞性黄疸でも検査値が高くなることがあります。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《高値の場合》
アルコール性肝障害、閉塞性黄疸、肝硬変、肝炎、急性すい炎

基準値

50IU/l未満

アルカリフォスターゼ(ALP)

検査内容

胆石や胆道がんなどをチェック

ALPは、肝臓、骨、腸、腎臓、乳腺、胎盤などに多く存在する酵素で、胆汁を介して肝臓から排出されます。これらの臓器に障害を受けると、血液中流れ出てきます。肝機能や黄疸の鑑別、骨の新生状態や胎盤機能についても調べることができます。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《高値の場合》
肝・胆道疾患・・・・閉塞性黄疸、胆管炎、脂肪肝
骨疾患・・・・骨腫瘍、骨軟化症
《低値の場合》
前立腺肥大、甲状腺機能低下症

基準値

90~360IU/l未満

総ビリルビン(T-Bil)

検査内容

黄疸を判別する決め手

皮膚や眼球の白目の部分が黄色く見えるようになる「黄疸」は、血液中のビリルビンが増えるために起こります。ビリルビンは、本来は、肝臓、胆道を経て十二指腸から便の中に排泄されます。これらの通過の間に障害を起こすと、血液中に入りこみ黄疸があらわれてきます。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《高値の場合》
肝炎、肝硬変、肝臓がん、閉塞性黄疸、胆石症、胆のう炎、溶血性貧血

基準値

0.4~1.5 mg/dl

LDH

検査内容

急性肝炎の初期に上昇

LDHは、体内で糖がエネルギーに変わるときに働く酵素で、体内の多くの組織に存在します。組織が破壊されると血液中に流れ出て増えてくるため、肝炎、肝臓がん、心筋梗塞などでは高値を示します。診断には、AST、ALTなどの検査を併用して行われます。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《高値の場合》
急性肝炎、肝臓がん、心筋梗塞、すい臓がん、大腸がん、肺がん、悪性貧血、白血病

基準値

115~245IU/l

総蛋白(TP)

検査内容

肝臓障害や腎障害、栄養不良などのチェック

血清とは、血液を試験管に入れてしばらく放置しておくとできる上澄み液のことです。血清の大部分は水ですが、80種類以上のたんぱく質も含まれており、そのうちのアルブミンが約60%、それ以外のグロブリンと総称されるたんぱく質が約40%含まれています。この2つのたんぱく質の総量を血清総たんぱくといいます。たんぱく質を合成する肝臓やろ過する腎臓に障害が起きると検査値が増減します。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《高値の場合》
高たんぱく血症、慢性肝炎、多発性骨髄腫脱水症
《高値の場合》
肝硬変、ネフローゼ症候群、低たんぱく血症、栄養不良

基準値

6.5~7.9g/dl

アルブミン(ALB)

検査内容

栄養状態をチェックする。

栄養状態や肝障害の有無を調べる検査。低値が問題で、たんぱく質不足など、栄養不良などをチェックします。高値で問題になる場合はほとんどありません。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【低値の場合】
低栄養、肝硬変

基準値

3.9g/dl以上

HBs抗原

検査内容

B型肝炎ウイルスの感染をチェックする

B型肝炎ウイルス(HBV)に感染しているかどうかを調べる検査です。HBVが体内に増殖すると、HBs抗原が大量につくられるため、間接的にHBVの存在を知ることができます。HBVに感染していても、肝炎を発症するとは限りませんが、血液中にはウイルスが含まれているので、他の人に感染させない配慮が必要です。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
肝疾患・・・・・肝炎・肝硬変 など

基準値

(-)

HCV抗体

検査内容

C型肝炎ウイルスの感染をチェックする

HCV抗体が陽性ということは、現在C型肝炎ウイルス(HCV)が体の中にいる(感染している)状態か、過去にHCVに感染したが、すでに治癒した状態のいずれかであることを示します。陽性の場合は、確定検査として、HCV抗原検査やHCV-RNA検査を行います。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
肝疾患・・・・・肝炎・肝硬変 など

基準値

(-)

採血(代謝機能)

血糖(空腹時・随時)

検査内容

血液中の糖分で糖尿病をチェック

血糖とは血液中に含まれるブドウ糖のことで、血液中にどれだけブトウ糖が含まれているかを調べる検査です。食事に含まれる糖質は、消化管でブトウ糖に分解され血液中に入り、血糖値が上がると、すい臓からインスリンというホルモンが分泌され、血糖値を下げるように作用します。ところが、インスリンの不足や作用が足りなくなると、血糖値は高いままになってしまい、糖尿病になります。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《高値の場合》
糖尿病、甲状腺機能亢進症、クッシング症候群、慢性肝炎、肝硬変
《低値の場合》
インスリノーマ、インスリンの過剰投与、劇症肝炎

基準値

99以下 mg/dl

HbA1c

検査内容

長期間にわたる血糖の状態を調べる

赤血球の中に含まれるヘモグロビンがブトウ糖と結合したものをグリコヘモグロビンといいます。HbA1cは、ヘモグロビン全体の中にグリコヘモグロビンがどのくらい含まれているかを調べることで、血糖検査ではわからない過去1~2か月にわたる血糖の状態を推測できます。そのため、糖尿病の確定診断の指標となり、病気の経過を観察するのに役立ちます。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《高値の場合》
糖尿病、腎不全、再生不良性貧血
《低値の場合》
溶血性貧血

基準値

5.1以下

血清アミラーゼ(S-AMY)

検査内容

すい臓病の診断に用いられる

アミラーゼは消化酵素の一つで、唾液腺とすい臓から分泌されます。すい臓に障害が出ると、アミラーゼが血液中や尿中にもれ出してきます。ただし、耳下腺などの唾液腺の異常でもアミラーゼが多くなるので、検査値が高い場合には、アミラーゼの種類を調べる検査が必要です。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《高値の場合》
急性すい炎、流行性耳下腺炎、腎不全、唾液腺疾患
《低値の場合》
末期のすい臓がん、進行した慢性すい炎、重症糖尿病

基準値

60~790IU/l

尿酸(UA)

検査内容

痛風や腎機能障害を見つける

尿酸は、細胞の成分であるプリン体が分解してできた老廃物で、血液中の濃度が高くなると、溶けきれなくなった尿酸が結晶化します。尿酸の結晶は関節にたまり、尿酸値が高い状態が続くと平均して5~10年で痛風発作を起こします。これは、関節に突然起こる激痛と赤いはれで約7割が足の親指にあらわれます。痛みは、一週間ほどで治りますが、放置していると発作の頻度が高くなっていき、また血管や腎臓などに悪影響を及ぼします。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《高値の場合》
痛風、高血圧、心不全、腎炎、白血病

基準値

男性 7.0mg/dl以下
女性 2.5~5.4mg/dl以下

採血(血液一般)

赤血球数

検査内容

貧血を調べる検査の1つ

血液中に含まれる赤血球の数を調べる検査です。赤血球は、全身の組織に酸素を運び、二酸化炭素を持ち去るという「ガス交換」の働きをしています。そのため、赤血球が少なくなると、酸素を運ぶ能力が落ち、細胞が酸欠状態になって貧血になります。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《高値の場合》
多血症(血が流れにくくなって血管が詰まりやすくなる病気)
《低値の場合》
貧血(鉄欠乏性貧血、悪性貧血、再生不良性貧血など)

基準値

男性 400~539
女性 360~489

白血球数

検査内容

細菌やウイルス感染の有無をチェック

白血球は、病原体など体外から入ってくる侵入物を撃退する働きをしています。つまり、白血球が増えているということは、細菌やウイルスが入り込んで病気が生じていることを示しています。白血病の場合にも異常に増えますが、基準値より低くなることもあります。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《高値の場合》
虫垂炎、肺炎、胆のう炎、すい炎、腎盂腎炎、心筋梗塞、白血病
《低値の場合》
膠原病、悪性貧血、再生不良性貧血、放射線や抗がん剤の副作用

基準値

3100~8500

ヘモグロビン(血色素量)

検査内容

貧血のチェックとして重要

ヘモグロビンは、赤血球の中に含まれるたんぱく質の一種で、赤血球の働きを助けます。貧血と診断されるのは、ヘモグロビンが男性で13g/dl未満、女性で11g/dl未満とさあれています。男女とも10g/dl以下の場合には、中等度から重症の貧血でめまいや息切れなどの症状が出ます。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《高値の場合》
多血症
《低値の場合》
鉄欠乏性貧血、慢性出血性貧血

基準値

男性 13.1~16.3
女性 12.1~14.5

ヘマトクリット

検査内容

貧血のチェックとして重要

ヘモグロビンは、赤血球の中に含まれるたんぱく質の一種で、赤血球の働きを助けます。貧血と診断されるのは、ヘモグロビンが男性で13g/dl未満、女性で11g/dl未満とさあれています。男女とも10g/dl以下の場合には、中等度から重症の貧血でめまいや息切れなどの症状が出ます。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《高値の場合》
多血症
《低値の場合》
鉄欠乏性貧血、慢性出血性貧血

基準値

男 35.4~48.9%
女 32.4~43.9%

血小板数

検査内容

止血能力をチェック

血小板は、「血液を凝固する」という重要な働きがあります。そのため、数が多すぎたり少なすぎたりすると出血しやすくなったり、出血が止まりにくくなったりします。血小板数は、血液1mm×103mm中に血小板がどのくらい含まれているかで数えます。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《高値の場合》
慢性骨髄性白血病、本態性血小板増多症、多血症
《低値の場合》
血小板減少性紫斑病、再生不良性貧血、急性白血病

基準値

14.5~32.9

血液像

検査内容

主に各種の白血球の増減をチェックします

血液中の血球の形態を観察します。特に白血球は、好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球の各種がどうのような割合で血液中に存在するかを調べることで、病気の診断に役立ちます。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《好中球の増加》 急性細菌性感染症
《好中球の減少》 ウイルス性疾患、急性白血病
《好酸球の増加》 アレルギー性疾患 《好塩基球の増加》 慢性骨髄性白血病、アレルギー性疾患
《単球の増加》 発疹性の感染症、膠原病
《リンパ球の増加》 ウイルス性感染症
《リンパ球の減少》 全身性エリテマトーデス、悪性リンパ腫

基準値

好中球:42~73%
好酸球:0~10%
好塩基球:0~3%
単球:2~12%
リンパ球:20~51%

採血(腎機能)

尿素窒素(BUN)

検査内容

腎機能を調べる代表的な検査

尿素窒素は、エネルギー源となるたんぱく質が分解されるときにできる老廃物で、大部分は尿中に排泄されます。腎機能が低下すると尿への排泄量が減少し、血中の尿素窒素の量が多くなります。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《高値の場合》
急性腎炎、慢性腎炎、腎盂腎炎、腎硬化症、尿路結石、尿路の悪性腫瘍
《低値の場合》
肝硬変、劇症肝炎

基準値

8.0~22.0mg/dl

クレアチニン(CRE)

検査内容

BUNと合わせて腎機能の障害を調べる

クレアチニンは、尿素窒素(BUN)と同様、老廃物の一種です。腎臓が正常に働いているときは尿中に排泄されますが、腎機能が低下して排泄量が減少すると、血液中に増えてきます。食事や尿量の影響を受けにくいため腎臓の機能を調べるのに有効な検査です。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《高値の場合》
糸球体腎炎、間質性腎炎、腎不全、尿管閉塞
《低値の場合》
筋ジストロフィー

基準値

男性 1.0mg/dl以下
女性 0.40~1.0mg/dl以下

採血(消化器)

ペプシノゲン検査

検査内容

採血により萎縮性胃炎を見つける。

採血により胃の粘膜の萎縮の程度を見ることで、萎縮を伴う胃がんのスクリーニング(ふるいわけ)として行います。検査が比較的簡単で、受診者へ苦痛を与えない、検査結果が出るのが早いなどの利点があります。ただし、要精検率が高い、萎縮を伴わない胃がんには対応できない、一度陽性と判定されると陽性が継続するなどの欠点もあります。
★異常が指摘された場合は、一度、消化器科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
萎縮性胃炎、胃がん

基準値

(-)

ヘリコバクター・ピロリ菌検査

検査内容

ピロリ菌の感染の有無を調べる。

ヘリコバクター・ピロリ菌の感染は、慢性胃炎の原因となり、胃の粘膜の萎縮や発ガンに影響していると考えられています。年齢に伴って感染率は上昇しますが、大半の人は症状がありません。そのためこの検査は、胃・十二指腸に疾患の疑いがある場合に行われており、ピロリ菌の感染の有無を血液や唾液、尿などから調べる方法や、内視鏡により一部胃の粘膜を採取して調べる方法などがあります。
★異常が指摘された場合は、一度、消化器科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
食道、胃、十二指腸の潰瘍、がん、ポリープ

基準値

(-)

採血(CRP)

CRP(C-反応性たん白)

検査内容

炎症の早期発見に利用。

CRPは、感染症、外傷、腫瘍などによって炎症が起きたときに血液中にあらわれるたんぱく質です。病気を特定することはできませんが、炎症の有無、状態、経過などを判断します。体内に急性炎症が起きると、6~8時間で急速に増加し、48~72時間で最高値になります。炎症が治まるとすみやかに下がります。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
リウマチ熱、関節リウマチ、気管支炎、がん、心筋梗塞、その他臓器の炎症など。

基準値

(-)

採血(関節)

RAテスト

検査内容

リウマチを発見する代表的な検査。

関節リウマチ患者の血清中には、リウマトイド因子と呼ばれる自己抗体がありますが、この因子は、γ-グロブリンと結合する性質があります。γ-グロブリンを含んだ試薬を血清中に加えて、凝集反応を見ることで関節リウマチを診断します。
★異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、肝硬変、慢性肝炎、結核、細菌性心内膜炎、ウイルス感染症

基準値

(-)

採血(腫瘍マーカー)

腫瘍マーカー

検査内容

がんの早期発見に役立つ。

がんが発生すると、血液中や尿中に特殊なたんぱく質や酵素、ホルモンなどが異常に増えていきます。このような物質が、血液や尿中にどのくらい含まれているかを調べるのが腫瘍マーカーです。現在では、20種類以上の腫瘍マーカーが発見されていますが、良性の病気でも陽性反応が出るケースがあるため、主にスクリーニング(ふるいわけ)検査として利用されます。

《PSA検査》
PSAは、前立腺の組織にふくまれるたんぱく質です。がんが発生すると前立腺の組織が壊れた結果、値が上昇します。初期段階で上昇が見られないため、PSAは前立腺がんのスクリーニングとして注目されています。できれば50歳をすぎたら検査を受けることをすすめます。
★異常が指摘された場合は、一度、泌尿器科をご受診ください。

基準値

PSA 4.000以下
CA-125 20.0以下

喀たん検査

検査内容

細菌感染など呼吸器系の異常を調べる

たんは、気管支内壁を保護するために、気道や気管支の粘液腺から分泌される気道粘液です。加齢、季節(冬季)、喫煙、大気汚染(粉じん)、細菌、ウイルス感染などによって出やすくなります。この検査では、量や性状、臭気などを観察する肉眼的検査と、結核菌や腫瘍細胞などを観察する細菌検査の2つの方法があります。
★異常が指摘された場合は、一度、呼吸器科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《たんの粘り気が強い》
気管支炎、肺炎、気管支ぜんそく
《たんが濃い黄色》
肺化膿症
《たんに血液が混じっている》
肺がん、肺結核、気管支拡張症、肺真菌症
《さらさらのたんにピンク色の血液が混じっている》
肺水腫
《たんの量がやや多い》
慢性気管支炎、肺感染症(肺炎、肺結核など)
《たんの量が多い》
肺がん、気管支拡張症、空洞性肺結核

基準値

肉眼的検査:白色透明で多少粘り気がある
細菌検査:病原菌が検出されない

胃部レントゲン検査

検査内容

バリウムを飲んで、エックス線撮影で胃の異常を調べる

バリウムを飲んで胃部をエックス線で撮影し、食道や胃、十二指腸などの変化を診断します。 潰瘍やがんなどの異常がある場合は、ただれやコブなどのようなもの見られます。正常の場合は、バリウムがスムーズに流れ、溝や狭窄(きょうさく)などがなければ正常とみなされます。
★異常が指摘された場合は、一度、消化器科をご受診ください。

《検査時の注意》
検査をより正確にするために、胃を空にしておく必要があります。(前日の21時以降は、水、たばこ、薬、一切の飲食物をとらないで下さい。
【異常がある場合、疑われる病気】
食道・胃・十二指腸の炎症、潰瘍、がん、ポリープ

基準値

異常なし

眼底検査

検査内容

眼底の動脈の状態で全身の血管の状態を調べます。

体の中で唯一、肉眼で直接、動脈の状態を観察できるところです。眼底検査をすることで、高血圧や動脈硬化の進行度、眼球の病気、脳腫瘍、糖尿病などを発見する手がかりとなります。高血圧の場合は、動脈が細くなり、悪化すると出血や斑点があらわれます。
★異常が指摘された場合は、一度、眼科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
高血圧、動脈硬化、糖尿病、脳腫瘍、網膜はく離、視神経炎

基準値

0度

超音波検査(腹部・婦人科)

検査内容

反射波で体の異常を調べる。

腹部に超音波を当てて、腹腔内臓器から返ってくる反射波(エコー)を受診し、映像化します。この映像から、腹部エコー→肝臓・胆のう・すい臓・腎臓・脾臓、婦人科エコー→乳腺・子宮 さまざまな異常を知ることができます。検査は、受診者の体への負担が少なく、得られる情報は多いため、ほかにもさまざまな診断に活用されています。
★腹部エコーで異常が指摘された場合は、一度、内科をご受診ください。
★乳腺エコーで異常が指摘された場合は、一度、乳腺科(乳腺外科)をご受診ください。
★子宮エコーで異常が指摘された場合は、一度、婦人科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
心臓病、肝臓・胆のう・すい臓・腎臓など腹部の疾患、婦人科の疾患、腹水など

基準値

異常なし

眼圧検査

検査内容

緑内障のチェックに不可欠。

緑内障(眼圧の上昇による障害)の診断に欠かせない検査です。空気眼圧計で眼球の硬さを測定することで、眼球の内圧の変化を調べます。近視の人や中高年では高くなりやすいと考えられています。日本人に多い正常眼圧緑内障は、この検査と眼底検査をあわせて診断します。
★異常が指摘された場合は、一度、眼科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
緑内障

基準値

10~20mmHg

肺活量(スパイロ)

検査内容

吐いた息の量で呼吸の機能を調べる

肺活量とは、息をできるだけ深く吸い込み、それを精一杯吐き出したときの空気量をいい、標準値の何パーセントに当るかを示します。1秒率とは、1秒間に吐き出すことができる量が一気に吐き出したときの肺活量(努力性肺活量)の何パーセントに当るかを示す値です。いずれも低値の場合は、吸った息を吐き出す力が弱くなっていることを示しています。
★異常が指摘された場合は、一度、呼吸器科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
《肺活量が減った場合》
肺結核、肺線維症、肺炎、腫瘍による気管支閉塞、骨の変形
《1秒率が減った場合》
慢性気管支炎、気管支ぜんそく、肺気腫

基準値

肺活量 80%以上 1秒率 70%以上

骨密度検査

検査内容

エックス線や超音波で骨量を測定

エックス線や超音波で骨量を測定します。最大骨量(成人の)の70%以下の場合、骨粗しょう症と診断されます。女性は、ホルモンなどの影響で、閉経後骨量の急激な減少が心配されるため、40歳になったら検査を受けることをおすすめします。
★異常が指摘された場合は、一度、整形外科もしくは内科をご受診ください。

【異常がある場合、疑われる病気】
骨粗しょう症

基準値

異常なし

子宮がん検査

検査内容

若年層に増加している子宮頚(けい)部がん

子宮がんは、子宮の入り口にできる「子宮頚部がん」と、子宮の奥にできる「子宮体部がん」があり、同じ子宮に発生するがんでも、発生しやすい要因や年齢、症状などに違いがあります。 頚部がんは、性交渉で感染するヒトパピローマウィルスと関係があるため、性生活がはじまったら検診を受けるようにしましょう。また、体部がんは初期段階で出血することも多いので、もし症状があったら医療機関で受診することが大切です。
★異常が指摘された場合は、一度、婦人科をご受診ください。

基準値

異常なし